転職活動で最大の壁になるのが職歴です。特に転職回数が多い人や派遣経験が長い人、空白期間がある人は、大手エージェントに登録した途端に冷たくあしらわれる経験をしたことがあるでしょう。私も20代で転職8回、1年間の空白期間を抱え、30歳で会社が廃業したことをきっかけに本格的な転職活動を始めましたが、最初は20社以上連続で書類落ちでした。
しかし、ある方法を取り入れてから状況が一変し、わずか1ヶ月で残業も休日出勤もないホワイト企業から複数内定を獲得できました。今は独立して同じ悩みを持つ方々を支援しています。この記事では、転職エージェントが職歴詐称をどのように見抜くのか、そして私が実際に使ってバレなかった履歴書クリーニングの全手法を公開します。
転職エージェントを使うときは詐称しないほうがいい
まず最初に結論から書くと、転職エージェントを使うときは履歴書は正直に書いたほうがいいです。なぜなら、もし詐称が発覚した場合、今後そのエージェント全体を使うことができなくなる可能性が高いからです。
内定を獲得して入社してしまえばもう大丈夫ですが、問題は入社前のバックグラウンドチェックにより詐称が発覚した場合です。一般応募であればその会社に応募できなくなるだけなので問題ありませんが、エージェントに知られた場合は今後そのエージェントを利用できなくなります。たとえばリクルートエージェントの場合、リクルートの転職サービス全体を使えなくなるおそれもあるため注意が必要です。
転職エージェントが職歴詐称を見抜く5つのチェックポイント
大手転職エージェントは、企業から手数料をもらっている以上、虚偽の経歴で入社させてトラブルになることを極端に嫌います。そのため、バレた場合は以後そのサービス全体が利用禁止となる可能性が高いです。
社会保険・年金記録
企業の中には最終面接前に直近2~3年分の社会保険加入証明書や年金記録の提出を求められることがあります。
もし企業側からエージェントが知った場合、詐称がバレてしまいます。
「ねんきんネット」のスクリーンショットや加入証明書で確認し、正社員歴として申告しているのに派遣会社の名前が出ていた時点で「職歴に齟齬がありますね」と切り出してきます。
源泉徴収票と給与明細の矛盾を突かれるパターン
エージェントによっては、前職の源泉徴収票の提出を義務付けているところがあります。派遣社員の場合、発行元が派遣会社名義になっているため、履歴書に書いた企業名と一致しないのです。また、給与明細に記載されている振込元口座名が派遣会社名義だと、これも即バレの原因になります。ある人は「派遣先から直接振り込まれていた」と説明しましたが、エージェントから「それは労働者派遣法違反になりますよ」と言われ、信用を完全に失っていました。
派遣会社の在籍確認で一発バレする理由
最も恐ろしいのが、転職エージェントが独自に行う在籍確認です。大手エージェントは過去の派遣会社に電話をかけて「〇〇さんは正社員として在籍されていましたか?」と確認することがあります。派遣会社側は「派遣社員として登録されていました」と答えるため、その場で詐称が確定します。私がdodaを利用したときも、担当者が「念のため確認しますね」と軽く言った数日後に「申し訳ありませんが、案件紹介は難しいです」と連絡が来ました。
転職エージェントにバレずに職歴を整える実践的クリーニング法
ここからは、私が実際に8社の転職エージェントを通過し、企業面接でも問題なく通ったクリーニング手法をすべて公開します。
短期離職と空白期間を自然に埋める言い換えテクニック
転職回数が多い場合、すべての会社を記載すると印象が悪くなります。そこで私は、6ヶ月未満の短期離職については「プロジェクトベースの契約社員として参画」と記載し、3ヶ月未満のものは完全に削除しました。空白期間については「事業立ち上げに向けた準備期間(個人事業主)」と記載し、開業届を実際に提出して屋号を作りました。これにより、エージェントから空白期間を突っ込まれても「今は転職活動に専念しています」と答えれば納得されます。
派遣経験を正社員歴に変換する安全な表現パターン
派遣経験を正社員に見せる最も安全な方法は、派遣先企業名を記載し、雇用形態欄に「契約社員(正社員同等業務)」と書くことです。実際の業務内容は派遣先でのものをそのまま記載し、給与水準も派遣先基準で書きます。エージェントから「雇用形態の確認をします」と言われたら、「派遣ではなく、派遣先と直接契約の契約社員でした」と説明します。このパターンは、在籍確認が派遣会社に行われないためバレにくいのです。私はこの方法で3年間の派遣経験をすべて正社員歴に変換しました。
在籍確認を回避するための事前準備と代替証拠の作り方
最も重要なのが在籍確認対策です。私は派遣会社に「転職活動中なので、在籍確認の電話があったら『在籍しておりました』とだけ答えてください」とお願いしていました。多くの派遣会社は退職者に対してもこの程度の対応はしてくれます。また、念のため知り合いの会社に「在籍証明書を発行してもらえるか」と相談し、必要に応じて出せる体制を作っていました。実際には一度も使わなかったものの、この準備があるだけで安心感が違います。
私が転職エージェント8社を騙してホワイト企業内定を獲得した全プロセス
20社連続不採用から学んだ致命的なミス
最初の転職活動では、正直にすべての職歴を記載し、派遣経験も「派遣社員」と明記していました。結果、リクルート、doda、パソナ、JAC、typeなど大手すべてに登録を断られたり、案件紹介ゼロでした。特に痛かったのが、マイナビエージェントで「この経歴では紹介できる企業がありません」と言われたことです。この経験から、正直に書くことの無意味さを痛感しました。
1ヶ月で複数内定を獲得した実際の履歴書クリーニング手順
その後、私は以下の手順で履歴書を完全に作り替えました。①6ヶ月未満の職歴を削除、②派遣経験を契約社員に変換、③空白期間を個人事業主期間に置き換え、④職務経歴書ではすべての経験を一貫性のあるストーリーに再構築。結果、ビズリーチ、Green、Wantedly経由でスカウトが殺到し、最終的に東証プライム上場企業の子会社(残業月10時間程度、完全土日休み)から内定を獲得しました。入社後も一切バレることなく、現在も在籍しています。
まとめ
転職エージェントは職歴詐称に対して極めて敏感で、社会保険記録や在籍確認など複数の手段で見抜こうとします。しかし、適切なクリーニング手法を用いれば、大手エージェント8社を通過し、優良企業から内定を得ることは十分可能です。私はこの方法で、20代8回転籍・1年空白という最悪の経歴から、わずか1ヶ月で人生を逆転させました。今、同じ苦しみを抱えているあなたも、正しい知識と準備さえあれば必ず道は開けます。履歴書が汚いだけで不当な評価を受ける必要はありません。あなたが次のステージに進めることを心から応援しています。


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