1ヶ月で退職した会社は履歴書に書かない方がいいのか

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山田 龍太
山田 龍太

20代で転職回数8回、1年間の空白期間ありという汚い職歴の持ち主。
30歳の頃、勤務先が廃業したため求職活動を始めるも、短期離職や空白期間が問題となり、20社以上不採用となる。

これらの経験から独自の履歴書クリーニング法を開発し、たった1か月で優良企業の内定を複数獲得することに成功。
結果、残業、休日出勤一切なしのホワイト企業に入社。

現在は独立、起業し、 履歴書が汚いというだけで自分と同じ不当な苦しみを味わっている人たちを救うための活動を日夜行っている。

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1ヶ月で退職してしまった会社を履歴書に書くべきか、それとも書かない方がいいのか。この問題で悩んでいる人はとても多いです。短期間で辞めた事実を書けばマイナス評価されそうだし、書かなければ後からバレるのではないかという不安もあるはずです。
この記事では、20代で転職回数8回、1年間の空白期間ありという汚い職歴を抱え、30歳のときに20社以上不採用になった後、独自の履歴書クリーニング法で複数内定を勝ち取った著者が、1ヶ月で退職した会社を履歴書に書かないかどうかを判断する基準と、書く場合と書かない場合それぞれの安全な戦略を整理してお伝えします。

1ヶ月で退職した会社は履歴書に書かない方がいいのか 結論と前提

結論 1ヶ月退職は状況によっては書かない選択もあり得る

最初に結論から言うと、1ヶ月で退職した会社は、状況によっては履歴書に書かないという選択もあり得ます。特に、試用期間のみの在籍で社会保険に加入していない短期勤務や、アルバイトに近い待遇だった場合は、今後のキャリアに決定的な影響を与えない範囲として整理できるケースもあります。
一方で、正社員として採用され、雇用保険や社会保険に加入していた場合は、正しいやり方を学ぶ必要があります。正しいやり方で行わないと、入社後の手続きや社内チェックで矛盾が見える可能性があるからです。
つまり、「1ヶ月だから書かなくていい」「短いから絶対に隠す」という単純な話ではなく、自分がどのような形態で働いていたのか、公的な記録にどこまで残っているのかを踏まえ、正しいやり方で抹消することが大切です。

「書かない」と決める前に必ず押さえるべき二つの視点

1ヶ月退職を履歴書に書かないかどうかを判断する際は、最低でも次の二つの視点を押さえておく必要があります。一つは「法的、制度的なリスク」です。雇用保険や厚生年金の加入歴と履歴書の内容が明らかに違う場合、企業によっては経歴の確認を行う可能性があります。
もう一つは「信用の問題」です。仮に法律的な問題にならなくても、後から短期離職が発覚したときに、採用担当者や上司から「なぜ話してくれなかったのか」と信頼を損なうことがあります。
そのため、書かないと決めるなら、「発覚しにくいから隠す」という発想ではなく、「完全に証拠を隠滅する方法を学んで実行する」というくらいの感覚で捉えた方が安全です。

1ヶ月で退職した職歴が「書かない」とバレるパターンとリスク

雇用保険や社会保険から経歴の矛盾が見えるケース

1ヶ月で退職した会社を履歴書に書かない場合、最も注意すべきなのが雇用保険や社会保険の記録です。正社員として雇用され、雇用保険や厚生年金に加入していた場合、名前や加入期間は公的なデータとして残っています。
入社後、人事部が雇用保険の資格取得手続きや年金の加入状況を確認する際、過去の事業所名や期間が一覧で表示されることがあります。そのとき、履歴書には書いていない会社名が表示されれば、少なくとも「この会社の在籍期間はなぜ書いていないのか」という疑問が生まれます。
もちろん、全ての企業が過去の記録を細かく照合するわけではありません。しかし、コンプライアンス意識の高い企業や大手企業では、過去の加入履歴に目を通すこともあります。そのため、社会保険に入っていた1ヶ月退職を完全に隠す決断は、それなりのリスクを伴うと理解しておくべきです。

人間関係やネット上の情報から発覚するケース

もう一つの発覚パターンは、人間関係やネット上の情報を通じて知られてしまうケースです。業界が狭い場合や、前職と応募先企業に取引関係がある場合、採用担当者や社員が偶然あなたの元同僚や上司とつながっていることがあります。
また、ビジネス系SNSや転職サイトのプロフィールに、以前の勤務先を登録していた場合、そこから過去の職歴が知られることもあります。履歴書では消したつもりでも、ネット上に情報が残っていて、後からつながることは珍しくありません。
こうした経路で短期離職が知られたとき、問題そのものよりも、「なぜ事前に話してくれなかったのか」という不信感がダメージになります。それを避けるためにも、「あえて書かない」場合は、いざ聞かれたときに無理なく説明できるストーリーを用意しておく必要があります。

1ヶ月退職でも履歴書で致命傷にならないための書き方のコツ

あえて書く場合にダメージを最小化するポイント

1ヶ月で退職した会社について、社会保険加入などの事情から「完全に書かないのはリスクが高い」と判断した場合は、あえて書いたうえでダメージを最小化する工夫が必要です。
まず意識すべきなのは、期間の短さだけに注目させないことです。単に「1ヶ月で退職しました」とだけ書くと、「またすぐ辞めるのでは」という印象が強く残ってしまいます。そこで、「入社後に判明した条件の大きな相違」や「健康上の問題」など、やむを得ない事情があった場合は、事実から逸脱しない範囲で簡潔に背景を説明します。
そのうえで、短期離職を繰り返さないためにどのような基準で次の職場を選んでいるかを、志望動機や自己PRの中で明確に示します。採用担当者が本当に気にしているのは「また同じことを繰り返すのかどうか」なので、再発防止のための考え方を伝えれば、マイナス評価はある程度抑えられます。

業務内容と学びを強調し「失敗」で終わらせない伝え方

1ヶ月で辞めた経験をただの失敗として語るのではなく、「短期間でも得られた学び」として整理することも重要です。例えば、職場の実態と自分の適性が合わなかったとしても、その中で「自分にはこういう環境が向いていない」と気づけたことや、「次はこういう業務形態を選びたい」と判断軸を持てたことは、プラスに変えられる要素です。
履歴書や職務経歴書に記載する際は、期間だけでなく、担当していた業務内容と身についたスキルに触れておきます。そのうえで、短期で退職した理由は簡潔にとどめ、「その経験を踏まえて、今はこのような仕事のスタイルを目指している」という前向きな結論で締めくくります。
採用担当者は、完璧な経歴よりも、「失敗から何を学び、どう行動を変えたのか」を見ています。1ヶ月退職という事実自体は変えられませんが、そこにどんな意味を与えるかは自分で決めることができます。

著者が1年の空白期間と短期離職を抱えながら逆転した戦略

転職回数8回と20社以上不採用だった時期に起きていたこと

ここで、著者である自分自身の経験を少し紹介します。自分は20代で転職を8回繰り返し、その中には短期離職も含まれていました。さらに途中で1年間の空白期間も抱えており、30歳の頃に勤務先が廃業したことをきっかけに求職活動を始めたものの、短期離職と空白期間が原因で20社以上連続で不採用になりました。
当時の履歴書は、正直に全ての職歴を並べた「時系列の羅列」に過ぎず、採用担当者から見れば「落とす理由」がはっきり見える内容になっていました。自分としては嘘をつかず誠実に書いているつもりでしたが、それが結果として自分の首を絞めていたのです。
この経験から痛感したのは、「正直に全てを書けばいいわけではない」ということでした。同じ事実でも、見せ方と説明の順番次第で、受け取られ方が大きく変わるのです。

履歴書クリーニングで書類通過率を大きく変えた発想転換

そこで自分が行ったのが、独自の履歴書クリーニング法の開発でした。これは、事実をねじ曲げるのではなく、経歴を一つのストーリーとして再構成する作業です。
まず、自分の職歴を全て紙に書き出し、業務内容や身についたスキルの共通点を探しました。そのうえで、似たような業務を行っていた職場をグループ化し、一つの経験としてまとめたり、極端に短い在籍期間は職務経歴書側で補足するなど、採用担当者が理解しやすい形に整理しました。
この発想転換によって、履歴書は単なる失敗の羅列から、「試行錯誤を経て自分の適性を見極めてきた人」というストーリーに変わりました。結果として、書類通過率は大きく改善し、最終的にはたった1か月で複数の優良企業から内定を獲得し、残業も休日出勤もないホワイト企業に入社することができました。

1ヶ月退職に悩む人が今すぐやるべき三つのステップ

職歴の棚卸しと「書くべきもの」「整理できるもの」の仕分け

1ヶ月で退職した会社を履歴書に書くかどうか悩んでいるなら、まずやるべきなのは職歴の棚卸しです。これまで働いてきた会社名、雇用形態、在籍期間、担当業務を全部書き出し、自分のキャリアの全体像を客観的に眺めてみてください。
そのうえで、「公的な記録に残っている正社員歴」や「応募先との関連が深い経験」など、どうしても書く必要があるものと、「アルバイトに近く、短期かつ社会保険にも入っていないもの」など整理できる余地があるものを仕分けします。
この段階で大切なのは、履歴書に書くかどうかだけでなく、面接で聞かれたときにどう説明するかも含めて考えることです。書かないと決めた1ヶ月退職についても、「実はこのような理由で短期で辞めた経験があります」と冷静に話せる状態にしておくと、いざという時に焦らずに済みます。

応募企業の視点から見たときのリスクとメリットを比較する

次に、応募企業の視点に立って、1ヶ月退職を書かない場合と書く場合のリスクとメリットを比較します。企業が知りたいのは、「この人を採用して、長く戦力として働いてもらえるかどうか」です。
例えば、1ヶ月退職を書かないことで履歴書がすっきりし、第一印象が良くなる場合もあります。その一方で、社会保険加入歴から発覚した時の信頼低下リスクも存在します。逆に、あえて書くことで短期離職という弱点は目立ちますが、正直に話したうえで前向きな学びを示せれば、「誠実さ」や「成長意欲」といった評価につながる可能性もあります。
どちらを選ぶかは、応募企業の業種や規模、自分の他の職歴とのバランスによって変わります。大事なのは、「なんとなく怖いから隠す」「言われたから全部書く」といった感情だけで決めず、企業側の視点も踏まえて冷静に判断することです。

履歴書と面接で一貫したストーリーを用意する

最後に、どのような判断をしたとしても、履歴書と面接で一貫したストーリーを用意しておくことが不可欠です。履歴書ではうまく整理したつもりでも、面接で違う説明をしてしまうと、一気に不信感を招きます。
1ヶ月退職を履歴書に書く場合は、「なぜ入社し、なぜ短期で退職したのか」「その経験から何を学び、次はどんな職場を選びたいと考えているのか」を自分の言葉で話せるようにしておきましょう。書かない選択をした場合でも、聞かれたときに「実は以前、短期間だけ勤めた会社がありました」と矛盾のない形で説明できるように準備しておくと安心です。
一貫したストーリーを持っている人は、多少の短期離職や空白期間があっても、最終的には「この人は自分の人生にきちんと向き合っている」と評価されやすくなります。1ヶ月退職という一点だけにとらわれず、キャリア全体をどう語るかを意識してください。

まとめ

1ヶ月で退職した会社を履歴書に書かないかどうかは、「期間が短いから書かなくていい」という単純な問題ではありません。雇用保険や社会保険の記録、人間関係やネット上の情報などから発覚する可能性を冷静に把握したうえで、法的な側面と信用の側面の両方から判断する必要があります。
著者自身も、短期離職と1年間の空白期間を抱え、20社以上不採用となった苦しい時期を経験しましたが、職歴を棚卸しし、経歴全体を一つのストーリーとして再構成することで、書類通過率を大きく改善することができました。1ヶ月退職に悩んでいる人も、ただ「隠すか書くか」で迷うのではなく、職歴の整理、企業目線でのリスクとメリットの比較、一貫したストーリー作りという三つのステップを踏めば、状況を少しずつ好転させることができます。履歴書に汚点があっても、見せ方と考え方を変えれば、次の一歩は必ず開けます。

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  私は20代だけで8回以上離職しており、空白期間も1年以上あったたため、以前の履歴書ではほとんど書類選考にも通過できませんでした。

  このように、履歴書クリーニングは職歴の汚さが原因でどこにも採用されない方にとって最後の希望であり、転職市場における残酷な競争を勝ち抜くための最後の切り札なのです。

 

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